1989-06-21 第114回国会 参議院 科学技術特別委員会 第3号
○吉井英勝君 大阪商船三井船舶の技術者などが、渡辺氏などが、多数の原子力船が国際海運史上に登場する原子力船時代は半永久的に到来しないという指摘を専門家もしておりますね。今なら廃船は簡単ですが、一度原子炉を使った後、二億キュリーとか、そういうものの処理は大変だということだけ申し上、げて質問を終わります。
○吉井英勝君 大阪商船三井船舶の技術者などが、渡辺氏などが、多数の原子力船が国際海運史上に登場する原子力船時代は半永久的に到来しないという指摘を専門家もしておりますね。今なら廃船は簡単ですが、一度原子炉を使った後、二億キュリーとか、そういうものの処理は大変だということだけ申し上、げて質問を終わります。
○遠藤委員 いわゆる客観的要因といいますか、例えば石油が枯渇した場合とか石油コストがもっと値上がりになった場合に原子力船時代が来るんだという論議では、私は国民の納得が得られないような気がするわけでございます。
○渡部(行)委員 そこで、原子力船時代が到来するという一つのお話が今述べられました。これは原子力潜水艦の父と言われているリコーバー提督が今から十年前に米国の議会で証言した言葉ですが、「軍事用の、金に糸目をつけず、また安全性について原子力商船と基本的に異なる原子力艦艇以外には”実用にならない”と言明したのです。」
○遠藤委員 私が言ったのは、先ほどお話がありましたときに、いわゆる原子力船時代というものは、その可能性としては、石油価格がどんどん上昇していきまして代替エネルギーもなくなる、こういう危険がある場合に原子力船時代が来るんだというふうなお話がございました。
これは熊谷参考人にお伺いしたいのですけれども、特にこれは原子力船の将来性とも関連する問題でございますが、石油コストの値上がりによって原子力船時代が来るんだというふうな、いわば他力本願的な原子力船時代の到来というものではなくて、原子力船時代を来させるという意味におきましては、自力で原子力船自身のコストダウンを図っていかなければならない、こういうふうに考えるわけでございます。
そういう意味で、特に原子力船の問題で、私は果たして原子力船時代が来るのかどうかという、あるいは来るとすればいつごろ来るのかという、このあたりが一番大事じゃないかと思うんですね。
今御質問のありましたように、原子力船時代は来るのかという非常に大きな問題を提起されたわけでございますが、この原子力船「むつ」による研究開発を進めようとした当時は、ある程度定量的に今世紀中には何隻か原子力船をつくる必要があるだろうと、こういう一つの見通しがあってスタートいたしたものと理解をいたしております。しかし、その後時代の変遷によってなかなか定量的なことが言えない時代に入ってまいりました。
○塩出啓典君 これは科学技術庁長官にお尋ねをいたしますが、原子力船時代が果たして来るかどうかという、このあたりの判断というのは非常に僕は難しい判断であって、原子力委員会等原子力関係者だけが決めるべき問題でもないんじゃないかと思うんですけれどもね。私は原子力船時代は今のような状態では来ないんじゃないかと思うんですよね。
このボイルオフガスを液化するというような例は、原子力エネルギーを推進以外に船で使うという一つのいいサンプルでございまして、このような新しいアイデアを持った船種、船型というものを今後とも考えないと、原子力船時代が本当に来るかということには大変厳しいものがあるというふうに私は思っております。
それから、原子力船時代が到来をするかどうかという話で、あなたは、別の面でこういうことも書いていますということで得々としておっしゃっているわけだけれども、御紹介をしたような原産会議とか船主協会とか、ここらあたりが遠慮しいしい、控え目な表現を使いつつ、しかし早急にそんな原子力船時代というそういう時期ではありませんと、それは実現が期しがたいのだというふうに報告の中で述べておるここの部分を政府としてはどういうふうに
○佐藤昭夫君 もう一つお尋ねをしていきたいと思いますけれども、今日まで政府、事業団は、原子力船時代の到来というのはいわば歴史的必然だ、こういう論法で展開をされているわけでありますけれども、しかし、いずれにしても、政府としては実用原子力船というのは民間に任すという方向に立っている。
政府や事業団がよく言われるのは、「むつ」の開発を続けていくということは二十一世紀の原子力船時代を迎えるために必要なことだ、こういうことで強調をされているわけですけれども、そもそも「むつ」の炉は日本の原発の炉の中で比べても最も旧式の部類で、一体この「むつ」の開発によってどういうデータが得られるというのでしょうか。
この事業団の理事長が、「エネルギーレビュー」という雑誌に「原子力船時代は来るか」ということを書いて、そういう質問に対して「いつかは来ます、二十一世紀には。いまは油もずいぶんたくさんあって、原子力船は要りませんけれども、」これは一番熱心な原子力船研究開発事業団の理事長の言明ですよ。具体的にはどこにもないわけですね。
いままでは来ること自体も拒まれたような状態だったんですが、実態を見てくれということで、それだけ話し合いの場が持たれたということで、私ども大臣が今後どういう姿勢でこれにお取り組みになるのか、またどういうように話を進めていくのか、こういうことについては非常に関心を持っておるわけですけれども、せっかく意義が認められつくられた原子力船、時代の推移があって、またいろんなトラブルがあって、今日こういう状況になっていることはよく
一方、一九六〇年代においては、八〇年代に原子力船時代が来るとのキャンペーンが行われながら見込み違いに終わり、今も資本主義世界を見渡しても、運航中の原子力商船は一隻もないし、積極的に原子力商船開発に取り組んでいる国も一国もない現状です。結局、原子力船の実用性は軍事用以外考えられないのであります。
○松前達郎君 そういうことはあってはならないと思いますが、最近どうもタンカーがときどきぶつかって沈んだりしますから、原子力船時代が来たら必ずしも絶対にそういうことが起きないとは限らないというので、老婆心ながらお伺いしたのですけれども、海洋投棄と同じように考えていいんじゃないかという人もあるかもしれませんね。
○政府委員(石渡鷹雄君) 昨年一年かけました審議の過程で、昭和三十八年あるいは四十年当時、遅くとも昭和五十年半ばぐらいには原子力船時代が来るのではないかとみんなが考えておったということ、それが結果として大きな見通しの誤りであったということについては、委員各位十分反省をしつつ慎重に御検討願ったわけでございまして、そういう意味で、文面の表現はとにかくとして、十分な反省と経験を踏まえて、このリポートがまとめられたというふうに
ですから、将来の見通しとして一九八〇年代は原子力船時代に入るという見通しがかつてはあったにもかかわらず、いまだに実験確認のところで、データを蓄積したところで終わっているというふうな感じを持つわけですが、実際にはどうなんですか、油の価格が三倍になれば引き合うわけですか。
原子力船の研究開発の必要性は、第一には原子力船の経済性がよくなって在来船に打ちかつようになり、原子力船時代が来るだろうと、そういうようなときにも、わが国の海運造船業が維持強化され、そしてわが国の経済社会に対して持つ意義を果たすごとができる、そういうところが大きなところだろうと思います。
一九六〇年代において、八〇年代は原子力船時代というキャンペーンが張られたことは事実でありますが、その当時ですら、一方では専門家の間から、果たして原子力船時代は来るのかという疑問が出されていました。
そして同時に、最終目的である原子力船時代になって舶用炉が一般化した場合に、一体日本の自衛隊の持っている船にこれをつけるということになるかどうか。具体的には、もうすでに原子力潜水艦というのは一般化していると言ってもいいぐらいで、三百隻からの船がある。そういうのに加えて、さらにこの舶用炉が一般化したときに、日本の自衛隊の船に、特に潜水艦にこれをつける方向になるかどうか。
それから、それで統合して、今度はそこから先でございますけれども、原子力船時代の到来が二十一世紀ごろにはあるだろうという前提でこの研究開発に全力を挙げておられると思うのですけれども、その原子力船時代に備えて、舶用炉とかあるいは船体とかの研究開発を進めるためにどういう具体的なテーマを持っておられるのか。
数年前に比べて、われわれの感じる範囲ではややそういう原子力船時代の到来が先に延びたような感じがしておるわけでありますが、そういう点がどうであるのか。 それともう一点は、特に最近むつ市において予備の燃料棒二本を原船事業団が隠しておったというような、そういうニュースを拝見したわけですけれども、この真相はどうであるのか。 それといわゆる廃液管理、知らぬ間になくなっていたと。
その次に原子力船時代になるとの予想を申し上げました。
だから、どう見ても、先ほどの先生の御説明からいけば、まさにただいま原子力船時代でなければならないように思うのです。これが二十一世紀にならぬとこないというのですから、その点では、どうも失礼な言い方ではありますが、私は、率直に矛盾を感じたということを申し上げたいと思うのであります。
まさにこういうときにこそ、経済性から見ても、それからエネルギー事情から見ても、原子力船時代に入っていなければいけないのに入らなかった。どうもそこで先生の御説明と矛盾が起こっているように思うのですが、いかがでしょう。
○長田国務大臣 原子力船の商船としての意義というものにつきましては、特にその時期につきましての判断におきまして、いまから反省してみますと、若干判断に誤りと申しますか、早く原子力船時代が到来すると思っておったことはあったと思いますし、また、その以後におきまして、現実に着手いたしてからも、先ほども私がお答え申したところでございますが、船舶用の原子炉の安全性についての認識がかなり厳しいと申しますか、実態以上
「われわれは速やかなる原子力船時代を迎えたいと思います。」、なおこういう希望的観測を国会で堂々と出したわけであります。また、こうも言っています。「業界は、今後の政府の指導方針、また「むつ」の成果いかんによりまして、新しく原子力船時代を迎えなければならぬというふうに痛感をしてくれるであろう。」とも強弁をされているわけです。
その結論といたしまして、私どもにとって従来の考え方を相当変えなくてはいけないという内容も盛られているわけでございまして、この点いずれさらに詳細に御報告させていただきたいと存じますが、そのポイントだけを申し上げますと、まず原子力船時代はいつごろ来るのかということにつきましての見通しが、恐らく来世紀に入るころというかなり先の時点を設定しておりまして、従来申し上げておりました一九八〇年代の中ごろという時期
十五年前の事業団発足の際には、今にも世界的に到来するような触れ込みだった原子力船時代は、一向にやって来ない。性急な廃船要求には同調できないとしても、どんどん旧式化しているに違いない「むつ」に、政府の意地と関係業界の利害以外、どれだけの意味があるか、明快な答えが必要だ。」むつが佐世保に回航されたこの時期に、皮肉にもこういう論調が出てくるわけです。
そうなれば、原子力商船というものが経済的に有利になるということが言えるわけでございまして、原子力船時代が来る時点というのはまさにこの原子力船が在来船に比べて経済性で有利に立つ時点ということであろうかと思います。
そういう世界の情勢でございますので、わが国といたしましてもそういう国際的な動向に留意しながら原子力船時代に備えていく必要があろうかと考えております。
したがいまして、まあわれわれといたしましても、そういう情勢におくれをとらないように原子力船時代に積極的に対応をしていくという必要があろうかと考えております。